毎年、猛暑日数や夏の差高温度が更新されるが、今年の夏は1946年の統計開始以来、平均気温が歴代1位の高温となった。本校がある青森県も高温と渇水の影響で、一部地域で稲が枯れることもあり、学田の生育状況も心配されたが、教員が適切に水を管理してきた甲斐あって順調に育ち、作年より1週間ほど早い、9月10日に全校で稲刈りをする運びとなった。
当日は北国の9月と思えないような高温であったが、風は秋らしく乾いており、作業するにはうってつけの天候であった。校長先生が最初に初穂を刈り、続いて生徒たちが鎌で稲を刈り取る。鎌を使ったことのない生徒も多く、最初はおっかなびっくりであったが、次第に慣れて手早く稲を刈っていった。刈り取った稲を麻紐で縛り、穂を干す棒にかけていく。今年は**キロほどの収穫があり、干し棒がずらりと並ぶさまを見て、生徒も満足そうであった。
今年は日本の主食であるコメ不足が大きな問題となったが、苗運び、田植え、稲刈りを通して、日々食事をいただけることへの感謝を学び、日本の農業が将来どうあるべきかを考える機会になればと思う。

投稿日: 2025年12月3日